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■死亡に至る事もあるので要注意■ |
熱中症の予防
1.水分、電解質の補給
・気温、湿度の高い日は運動時に限らず、水やスポーツドリンクを心がけて飲むようにしましょう。
特に湿度の高い日は、汗が乾燥しないので体温が下がりません。注意が必要です。
2.高温への順化期間を設ける
・暑さに慣れるために、あらかじめ準備期間を作りましょう。
3.体重測定の習慣をつける
・普段から自分自身の健康管理を行い、当日の体調を整えましょう。
4.安静、休息を入れる
・疲労は熱中症の原因になります。疲れを残さないよう体調を整え、運動中もしっかり休憩をとります。
5.身体の個人差や体調を考える
・体質や病気をあらかじめ考慮し、当日の体調を整えましょう。
6.熱中症の前駆症状を知り、早期発見、早期処置を心がける
・多量の発汗、脱力感、頭痛、嘔吐、筋けいれんなどの症状が出たら、熱中症の対処をすぐに行います。
7.熱中症の早期処置、対応を行う。
・冷風、冷却、水分・電解質の補給
8.運動する環境をチェックする。
・当日の気温湿度、現場の風通しや、日陰の位置をチェックし休憩場所を確保する。
9.万が一に備えて救急処置を知っておく。
処置が遅れると死亡することもあります。対処方法を知っておきましょう。
現場での対応
☆意識が有る場合
バイタルサイン(呼吸、脈拍、血圧)と顔色、体温、手足の冷感などをチェックし、日陰の涼しい場所へ移動する。
衣服をゆるめ(必要に応じては脱がせる)電解質の入ったスポーツドリンクなどを飲ませる。
体温が高い場合、冷風、冷水タオル、アイスバックなどで体を冷やす。アイスバックなどは、頭部、頸部、脇の下、
鼠頸部などにあて、体の内部(血液)から冷やすようにする。
なお、症状に応じて下記の処置をおこなう。
1.ふくらはぎや腹部の筋肉のけいれん(全身のものではない)
@0.9%の食塩水と電解質の入ったものを飲ませる。
Aけいれんしている場所へ冷水タオルをかけ、屈曲、圧迫したり、マッサージを行う。
2.めまい(数秒程度のもの)
@体を横に寝かせ、足を心臓より高く上げ、心臓へ戻る血流を増やす。
※血圧を測る。脈が規則正しいかどうかをチェックする。
3.顔色が蒼白で、脈が微弱。嘔吐、吐き気がありあまり飲めない。
@横に寝かせ、足を心臓より高く上げる。
A自家用車でも良いから、医療機関へ運ぶ
B手足が冷たいなど冷感がある部位は温めマッサージをする。
4.顔色が赤い
@厚い部分を冷やす
A寝た状態より、座らせた状態にする。
※体温が高いようであれば、積極的に冷やす。
☆冷却法
@涼しい場所(クーラーをかける、風通しの良い日陰など)に移動
A可能ならできるだけ服を脱がせる(熱放射のため)
B冷タオルでマッサージ(皮膚血管の収縮を防止するため)
C常温の水を霧吹きのように、まめに身体にかける。(気化熱で体温を下げる)うちわで送風する。
D氷などで脇の下、頸部(首)、鼠頸部(股)を冷やす(血液を冷やし、体の内部の体温を下げる)
☆意識が無い場合
※一刻も早く119番に電話し救急車を手配し、病院に搬送する。
《救急車が来る前に》
応答ができるかどうか確かめる。
@顔色が蒼白またはチアノーゼが有る
循環不全が有ると考えて1分間に80回から100回を目安に心臓マッサージを行う。
A胸が動いていない場合
呼吸をしていないと考えて人口呼吸を併用する。心臓マッサージの5回に1回、人工呼吸をいれる。
(マウス・トゥ・マウスで1分間に20回くらいの目安)
B身体が熱い場合は積極的に冷やす。冷たい部位は(手足)は温める。
チアノーゼ ・・・ほほ、唇、耳たぶなど、酸欠状態で青紫色に変色した状態
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水および電解質の補給のポイント
基本的には好きな時、好きな様に飲む
1時間毎より、15分から30分おきに補給するようにする.
がぶ飲みより、少量ずつ
のどの渇きを感じる前から飲む
少し冷たいもの(8〜13度)が吸収が良い
低張性(糖分2.5%以下)の飲み物
水より少し塩分やレモン水が入っている方が良い(0.1%〜0.2%の食塩水)
飲料容器は個人個人のものを用意する
※体重の3%の水分損失は、運動能力を15%低下させ熱射病を誘発します。
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