パンの勉強部屋
 
 熱中症
 ■死亡に至る事もあるので要注意■
 熱中症とは
   症状  原因
 熱疲労  全身の倦怠感・めまい・悪心・口渇
(皮膚が蒼白気味で脈が早くなる(頻脈)
 大量の発汗による脱水症状
 熱けいれん  痛みを伴う突然の筋肉痙攣(けいれん)
(特に大腿四頭筋(太もも)・ひ腹筋)
 水だけの補給による、低ナトリウム血症
 熱射病  高体温・意識障害  過度の脱水による、内臓器の不全
全身血管内凝固症候群(DIC)

 中学生、高校生の学校管理下での熱中症死亡例が年間10件程度有ります。
 死亡に至らない熱中症は100倍以上有ると思われます。

    
熱中症の治療、予防、現場での対応はこちらから

 こんな体調の人は熱中症に要注意!!
  1. 不眠(睡眠不足)
  2. 飲酒
  3. えり元やそで元が締まった衣服や、通気性の悪い衣服を身につけている人
  4. 食事を抜いたり、食べ過ぎ、水腹の人
  5. 疲労蓄積(オーバートレーニング)の人
  
  熱中症になりやすい環境
  1. 高温多湿
  2. 無風
  3. 過密(満員電車や人ごみの中)
     ☆気温が高く湿度の高い日は室内でも熱中症になります。通気や空調を管理してください。
  
  熱中症の危険要素
    《体質》  
    @運動後に心拍数が少なくなったり(徐脈)低血圧症のひどい人
    A水泳時に心拍数が下がる(徐脈)のひどい人
    B立ちくらみ、息切れ、赤面症の人
    《生理的過剰反応》
    @過敏性大腸炎 水泳時の筋拘縮(こむらがえり) 運動時に痙攣(けいれん)を良くする人
    A高体温症や過換気症候群
    《基礎疾患》
    @肥満、糖尿病、ぜんそく
    A自律神経障害
    B甲状腺機能亢進症などの疾患を持つ人
     ☆体質や疾患などで熱中症にかかりやすくなります。心当たりのある方は予め注意してください。

    熱中症予防のための運動指針(日本体育協会)
 気温目安  運動継続の度合い  予想される危険度合いとその処置法
 35℃以上  運動は原則中止  皮膚温より気温の方が高くなる。特別な場合以外は運動を中止する。中止(延期)できない場合は朝夕に時間帯を移し、競技時間短縮などの処置をする。
 31〜35℃  厳重警戒
(激しい運動は中止)
熱中症の危険が高いので、激しい運動や持久走など熱負担の大きい運動は避ける。運動をする場合は積極的に休憩を取り、水分補給を行う。
15〜20分毎をめどに、積極的に水分摂取を行う。
体力の低い者、暑さに慣れていない者は運動中止。 
 28〜31℃  警戒
(積極的に休養)
熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり、水分補給をする。激しい運動では30分おきくらいに休憩をとる。 
 24〜28℃  注意
(積極的に水分補給)
 熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。
熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水を飲むようにする。
 24℃まで  ほぼ安全
(適宜水分補給9
 通常は熱中症の危険性は少ないが、適宜水分補給は必要である。
市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。

 頻脈・・・成人安静時の心拍数は毎分50〜70回(bpm)であるが、100bpmを超える状態を頻脈という。

 徐脈・・・心拍数が遅くなり1分間の心臓収縮が30〜40回に低下する。脳への酸素補給が不足する。

 
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